三軒茶屋の古民家レストラン「アタラヨ.」で開催中の展示「黒白(こくびゃく)の素」にて、2026年5月24日(日)、書家・伊藤倫による来場イベントを開催しました。
当日は、伊藤倫が在廊し、展示作品について来場者の皆さまと言葉を交わしながら、書のライブパフォーマンスも実施。
食事を楽しむ空間の中で、作品を眺めるだけでなく、作家の声を聞き、目の前で線が生まれていく瞬間に立ち会う特別な時間となりました。
「黒白の素」は、三軒茶屋の古民家イタリアン「アタラヨ.」2階で開催している、伊藤倫の展示販売企画です。
ギャラリーや美術館のように構えて鑑賞するのではなく、食事や会話の延長に自然と書があること。今回のイベントでは、その距離感だからこそ生まれる、あたたかく開かれた鑑賞体験がありました。
1.古民家レストランで開催した、伊藤倫の来場イベント
2026年5月24日(日)、三軒茶屋の古民家レストラン「アタラヨ.」にて、書家・伊藤倫による来場イベントを開催しました。
会場となったアタラヨ.は、古民家を活かした落ち着きのある飲食店です。現在、2階の空間では伊藤倫の展示「黒白(こくびゃく)の素」を開催しており、食事を楽しみながら書作品をご覧いただけます。
当日は、展示作品を前に作家本人から制作の背景を聞いたり、作品に込められた想いや書の見方について会話したりと、来場者の皆さまが作品との距離を近づける時間となりました。
普段はオンライン上で紹介している作品も、実際の空間で見ると、線の強さや余白の広がり、作品が場に与える印象がより鮮明に感じられます。
そこに作家自身の言葉が重なることで、作品の見え方が少し変わっていく。その変化も、今回のイベントならではの魅力でした。
2.目の前で書が生まれるライブパフォーマンス
イベントでは、伊藤倫による書のライブパフォーマンスも行いました。
筆が紙に触れ、線が走り、余白が変化していく。
完成した作品を見るだけではなく、作品が生まれていく過程そのものを体感できることは、ライブパフォーマンスならではの魅力です。
書は、文字として読むものでもあり、線や間合い、身体の動きから感じるものでもあります。
目の前で生まれる線には、筆圧や呼吸、迷いのなさ、余韻がそのまま表れます。その瞬間に立ち会うことで、書が「見るもの」から「体感するもの」へと広がっていくような時間となりました。
どんな筆を使っているのか、どんな墨を使っているのか、質疑応答も飛び交い鑑賞者の言語化に作家が喜ぶ姿もありました。


3.作家の言葉とともに作品を見ること
展示されている作品は、アタラヨ.の2階空間に設置されています。
食事をしながらふと目に入る作品。会話の合間に、もう一度見たくなる線。作家の言葉を聞いたあとに、違った表情で見えてくる余白。
今回のイベントでは、作品を単に鑑賞するだけではなく、作家本人の言葉や場の空気とともに受け取る体験が生まれました。
来場者の声
「ギャラリーと異なる作品の見え方ができました。アタラヨ.さんの食事と、ドリンクを飲みながらリラックスして鑑賞したり作家さんとお話ができ、貴重な時間となりました。」
伊藤倫の作品は、黒と白を基調としながら、感情の揺らぎや内面の緊張感を字や線に表現します。
古民家の落ち着いた空間の中に置かれることで、その静けさや強さが、より自然に感じられる展示となったと思います。
4.飲食空間で書を楽しむということ
今回の展示は、ギャラリーではなく飲食店で行っています。
作品鑑賞だけを目的にした場所ではなく、食事をし、会話をし、ゆっくりと時間を過ごす場所。だからこそ、作品との出会い方も少しやわらかくなります。
「作品を見に行く」と構えるのではなく、食事の時間の中でふと書に出会う。
気になった作品について作家の話を聞いたり、QRコードから詳細を確認したり、暮らしの中に迎えることを想像したりする。
書作品が、日常の延長に自然に存在すること。それは、御(ON-SHODO)が大切にしている鑑賞体験のひとつです。
5.展示「黒白の素」は6月24日まで開催中
伊藤倫による展示販売企画「黒白(こくびゃく)の素」は、2026年6月24日(水)まで、三軒茶屋「アタラヨ.」2階にて開催しています。
展示作品は、会場にてご鑑賞いただけるほか、設置されたQRコードからオンラインショップにアクセスし、作品詳細の確認や購入も可能です。
お食事とともに、書が空間にもたらす静かな緊張感と余白をぜひお楽しみください。
展示タイトル:黒白の素
会期:2026年4月20日(月)〜6月24日(水)
会場:アタラヨ. 2階
作家:伊藤倫
主催・企画:御(ON-SHODO)
※本展示は飲食店での開催のため、ご鑑賞の際はお席でのワンオーダーをお願いしております。
※営業時間・定休日は店舗の営業情報をご確認ください。
6.御(ON-SHODO)が届けたい書のかたち
御(ON-SHODO)は、書作品をオンラインで販売するだけでなく、実際の空間の中で作品と出会える機会も大切にしています。
書は、展覧会場や特別な場所だけにあるものではなく、食事をする空間、暮らしの中、働く場所にも自然に存在できる表現です。
今回のイベントでは、作家、作品、来場者、そして会場がゆるやかにつながる時間が生まれました。
書をもっと身近に、けれど深く味わえるものとして届けていくために、御(ON-SHODO)は今後もさまざまな空間と連携した企画を行ってまいります。
