淡墨とは?その特徴から面白さまで書道家が徹底解説。

作品ストーリーや見どころにある軽やかでありながら、芯がある、線の柔らかさの表現が実によく伝わってきます。

書き手の金森さんは現代書家として活躍しています。
淡墨作品もたくさん書かれてきているため、シンプルだからこそその技術の高さを感じる作品です。

書家が扱うのは墨だけではありません。その墨と紙、筆(もっと言えばその墨をする硯から)の相性や組み合わせ、私たちが今日感じる「美しい」作品が書かれているのです。
淡墨でいろんな表情の作品を書かれてきた金森さんの淡墨作品を是非ご覧ください。

4.淡墨と書道のこれから

時代と共に、生活から離れ少し遠い文化に感じる書道。 誰もが学校で習ってたはずなのに大人になったらさっぱり…ここで生まれる苦手意識。しかしこれは書く際の話です。
「ただ書を鑑賞する」「ただ書を読んでみる」そんな楽しみ方、日常へのあり方に変わってくると感じています。
淡墨のように書道の中には色んな種類、技法があることがわかります。これからは書き手の硬い技術とその幅広い表現方法で見る者の心を惹きつけ、興味をそそり続けることが大切です。
そして淡墨は書道のこれからには欠かせないものです。
書道は単なる文字を書く行為だけでなく、書体や墨、紙、筆といった要素が調和して美しい作品が生まれる芸術です。淡墨は書道の多様性を示してくれます。
街で見かけた書作品。あ、淡墨だ!と見つけた方は是非誰かに教えてあげてくださいね。

他の淡墨作品をご覧いただくためには、特集ページをご覧ください。



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